こんにちは、りくたろーです。
仕事や家事などやることがあるときに頭痛がおきるとつらいですよね。

わたしは、ときどき頭痛で仕事や家事ができなくなることがあるわ。。

仕事中に頭痛がおきたけど、休めずしんどかったことが何度もあったよ。。
仕事は休めないし、子供の習い事の送り迎えもしないと子供が習い事にいけません。
そんなときは市販薬で痛みをおさえてのりきるのも1つの方法です。
この記事では、薬剤師であるりくたろーが頭痛で困った時に効くおすすめの市販薬を紹介していきます。
頭痛の種類

一口に頭痛と言ってもいろいろなものがあります。
市販薬で対応できる頭痛かどうか知るために、どの頭痛にあてはまるか確認してみましょう。

市販薬で対応できるのは、緊張型頭痛と軽度~中等度の片頭痛だよ。
一次性頭痛の代表的なものに緊張型頭痛、片頭痛、群発性頭痛があります。
緊張型頭痛
肩~首の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで起こります。
頭全体が締めつけられるような痛みがあります 。
片頭痛
ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴です。「片」頭痛ですが痛みが両側に出ることもあります。
男性に比べて女性に多く見られる頭痛で、脳に血液を送る血管が拡張すると頭痛が起きやすくなります。
ストレスや疲労のほか、寝すぎ・寝不足といった不規則な睡眠、天候の変化、月経などがきっかけで頭痛が起こります。
群発性頭痛
目がえぐられるような激しい痛みで、一度症状が出ると、1~2カ月間、ほぼ毎日、同じ時間帯に頭痛が起きるようになります。
女性より男性に多くみられますが、緊張型頭痛や片頭痛に比べると群発性頭痛はまれです。
3つの1次性頭痛を比較してみました。
緊張型頭痛 | 片頭痛 | 群発性頭痛 | |
痛む部位 | 後頭部~首筋を中心とした頭全体 | こめかみから目の周辺(片側または両側) | いつも同じ側の目の奥 |
痛み方 | 圧迫感 (ギューッ) | 拍動性 (ズキンズキン) | 激痛 |
痛みの程度 | 仕事や家事はなんとかできる | 仕事や家事に支障がでる | 頭痛でのたうちまわる |
頻度 | ほぼ毎日 | 月に数回 | 1年のうち1~2ヶ月 |
頭痛以外の症状 | 肩や首筋の凝り | 吐き気、光・音に敏感になる | 眼の充血、涙、鼻水など |

緊張型頭痛と片頭痛の混合型もあるよ。

私は頭痛のときに吐き気もあるので、混合型かも。。
二次性頭痛とは他の病気が原因でその病気の症状の1つとしておこる頭痛です。代表的なものに「クモ膜下出血による頭痛」「脳出血による頭痛」があります。
・ 突然のひどい頭痛
・いつもの頭痛と違う
・どんどん悪化する
・手足のしびれがある
このような場合は2次性頭痛の可能性があります。
2次性頭痛は市販薬では対応できないので病院を受診しましょう。

緊張型頭痛や片頭痛は市販薬で対応できるよ。
頭痛におすすめの市販の鎮痛薬
ロキソニンS

有効成分ロキソプロフェンが痛みの原因物質であるプロスタグランジンを抑えます。
体内に吸収されてから活性体になるプロドラッグという形をとっており胃への負担が少なくなるように工夫されています。
最高血中濃度までの到達時間が早く(Tmax=約27分)、すばやく痛みに効きます。
「ロキソニンS」は医療用医薬品のロキソニン錠60㎎と同じ成分・成分量です。
「ロキソニンSプレミアム」と違い眠気くなる成分を含みません。
ロキソニンSとロキソニンSプレミアムの違いについていはこちらをどうぞ。

EVE MELT イブメルト

イブメルトの有効成分イブプロフェンは欧米で広く使用されている鎮痛成分です。
ロキソプロフェンと同じように痛みの原因物質であるプロスタグランジンを抑えることで鎮痛効果を発揮します。
「イブメルト」は医療用医薬品のブルフェン200㎎とおなじ成分・成分量です。
イブプロフェンが市販薬の最大量(1錠あたり200㎎)配合されています。
口の中で溶けるタイプなので頭痛の時に水なしですぐに服用できます。
タイレノールA

「鎮痛薬は胃にくるからできるだけ飲みたくない。」という方におすすめなのがタイレノールAです。
「タイレノールA」の成分はアセトアミノフェンで、中枢(脳)に作用して頭痛を和らげます。
ロキソプロフェンやイブプロフェンは痛みのもとであるプロスタグランジンを抑えますが、それと同時に胃粘膜を守るプロスタグランジンも抑えるため胃痛がおこることがあります。
アセトアミノフェンはこのような作用がないため、空腹時でも服用しやすい鎮痛薬です。
「タイレノールA」は医療用医薬品のカロナール300㎎と同じ成分・成分量の薬になります。
アセトアミノフェンは小児にも使用できる解熱鎮痛成分であるのが特徴。
タイレノールAは成分量が大人の量ため15歳未満は服用できませんが、小児用のアセトアミノフェン製剤もあります。

子供の頭痛にはバファリンチュアブルがおすすめだよ。
子どもの頭痛で病院を受診するか悩む場合はこちらをチェック↓


葛根湯

肩~首のコリからくる緊張型頭痛には漢方薬である葛根湯も有効です。
葛根湯が体をあたためて血行をよくします。
肩のコリを改善し、頭痛を抑えます。
頭痛でロキソニンなどの解熱鎮痛剤を月10回以上服用する場合は、「薬物乱用性頭痛」の可能性があります。
薬物乱用性頭痛とは、頭痛薬の飲み過ぎで脳が痛みに敏感になり頭痛の回数が増えてしまうことです。
脳が痛みに敏感になる→頭痛の回数が増える→鎮痛薬の服用が増えるの悪循環になります。
鎮痛薬を減らすことが薬物乱用性頭痛の治療の1つです。
頭痛で鎮痛薬を月10回以上服用している場合は一度病院を受診するようにしましょう。

ふだん病院にかかってないけど、頭痛のときはどこの病院にいったらいいの?

頭痛を専門にしているのは神経内科・脳神経外科だよ。
慢性の頭痛は、脳の周辺の血管や神経、筋肉などに痛みの原因があると考えられるので、神経内科・(脳)神経外科を受診するのが適しています。
頭痛を相談できる病院をさがすには、製薬会社のファイザー株式会社がスポンサーとなっている「頭痛を相談できる病院検索」が参考になります。
まとめ
今回は、頭痛時におすすめの市販薬を紹介しました。
頭痛になってもやならければならない仕事・家事があり休めないというときは、市販の鎮痛剤でのりきるのも1つの方法です。
緊張型頭痛や軽度~中等度の片頭痛は市販薬で対応できます。
市販薬を上手に利用するし、つらい頭痛をやわらげましょう。
今回の記事で紹介した頭痛薬はこちら↓
ロキソニンSは素早く痛みを抑えてくれます。
イブメルトは口腔内崩壊錠なのでいつ頭痛がきても水なしで服用できます。
タイレノールは胃にやさしく、胃痛が心配な方におすすめです。
鎮痛薬を飲みたくないという方は漢方という選択肢もあります。
